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奈良県の薬剤師数は2,617人。人口10万人に対する薬剤師数は全国平均の226.7人よりも36.5人少ない190.2人と薬剤師がやや不足している状況といえます。

奈良県内には病院が78件あり、県庁所在都市である奈良市や大和郡山市、橿原市といった地域に集中しているのが特徴です。その他、薬局522件、診療所1,199件があり、人口総数から見ると少なめの傾向となっています。
また、それら職場で働く薬剤師数は病院勤務が570人、薬局勤務が1,323人、診療所勤務が86人。奈良県で働く薬剤師2,617人のうち、21.8 ％が病院に、50.6 ％が薬局、3.3 ％が診療所となっており、薬剤師の約半数が薬局に勤務しています。
奈良県の人口10万人に対する薬局数は平成26年時点で、全国平均44.65軒に対し37.09軒となっています。訪問薬局数は472軒で、人口10万人に対する訪問薬局数は全国平均37.64軒に対し34.60軒と、いずれも全国平均を下回っています。

奈良県で働く薬剤師の平均年収は全国平均の515万円よりも57.6万円高い572.6万円で全国第6位です。
また、奈良県の病院・診療所、薬局・医療施設で働く薬剤師の平均年齢は46.0歳。全国の平均年齢45.3歳と比較すると、やや高くなっております。

奈良県には薬学部がないので、他県の大学からUターン就職をする薬剤師が多い傾向です。
病院・調剤薬局・ドラッグストアなど、正社員・派遣・パートに関わらず大阪や京都方面との交通の便がよい地域に求人件数が集中していますが、それら地域は年収が低い場合が多くです。対して郊外など中心部から離れた地域は、薬剤師不足ということもあり高年収の求人が多数あることが特徴的です。
また、平均年収は全国でも上位にあり、月の平均超過勤務時間も10時間以下です。奈良県はプライベートも充実させつつ、高年収で働くことも叶う地域と言えるのではないでしょうか。

参照：「平成26年（2014年）医師・歯科医師・薬剤師調査」、「賃金構造基本統計調査」、「きまって支給する現金給与額×12ヶ月＋年間賞与その他特別給与額」、「地域医療情報システム」